建築ブログBLOG
ご訪問ありがとうございます。
こんにちは。
倉谷建築三代目の嫁です。
以前、〝車椅子で快適に過ごせる家〟をご紹介させていただきましたが、
後編をご紹介できていないままになってしまっていました。
あれから早3ヶ月…
いやいや3ヶ月て!!
もう恐ろしいほどのタイムラグで、大変申し訳ありません。
今日はようやく(苦笑)
後編をお届けしたいと思います。
*前編はこちら→「玄関、書斎、エレベーターと階段編」
浴室・トイレ
お風呂やトイレは誰にとっても生活の上で欠かせない場所ですが、車椅子で生活をされる方においては、
その使い勝手が特に重要視される場所になります。
またご本人だけでなく、介助をされるご家族にとっても、いかに介助し易い環境であるかは、体の負担の
軽減にも繋がる重要なポイントです。
こちらのお施主様宅の脱衣所にはトイレも併設されており、とても広々としたスペースになっています。
この左手には浴室が続きます。
入り口の引き戸も大きく開閉し、段差もなく車椅子での移動もスムーズに行えます。
浴槽にも大きめの手すりが付いており、湯船の中では腰をかけられるようになっています。
浴室から見た脱衣所はこんな感じ。
広々とした脱衣所・浴室で、トイレや洗い場もあり、ご主人様が快適に使用できるのは勿論、
介助する人にとってもお手伝いがしやすいようになっています。
特に大活躍間違いなしだと思うのがこちら!
✔︎トイレやお風呂のすぐ側の場所に設置されており、汚れ物が出た時にすぐに洗える。
✔︎洗面ボウルも深いタイプなので、大きな衣類やシーツ類もジャブジャブ洗える。
✔︎つけ置き洗いにも便利。
などなど、メリットがたくさん!
大活躍間違いなしです。
洗面所
浴室を出てすぐ、リビングの手前には洗面所があります。
洗面台も車椅子に乗ったままでも使いやすい高さで、下に車椅子が入れるように空間を設けてあります。
ちなみに2階にも洗面スペースとトイレがあります。
反対側には洗濯機と乾燥機、ちょっとした衣類やタオルなどを収納する棚があります。
こちらは洗濯スペースでもある為、1階のトイレ程広さはありませんが、それでも勿論車椅子でも
使用できる広さを確保してあります。
リビング
洗面所の横の大きな引き戸を開けるとリビングへ。
奥にL字型のキッチンがあります。
こちらの大きな扉を開けると、
隣のご主人の寝室と繋がります。
来客時は扉を閉めればプライバシーを守ることができますし、普段は扉を開けておけば、
奥様が料理をしながらでもご主人の様子を見ることもできて安心です。
寝室
こちらがリビングのお隣のご主人の寝室。
入居前のお写真なのでまだベッドがありませんが、現在はこの左奥にベッドを設置されています。
そしてベッドのすぐ側には、なんとトイレ!
通常ベッドの側にはポータブルトイレを設置されることが多いと思いますが、
こちらにはトイレが設置されています。
これには正直私も驚きましたが、ポータブルトイレに付き物の〝匂い〟の問題がなくなるのだそうです。
なるほど、確かに!!
すごいアイディアだと思いました。
病院の個室では室内にトイレが付いているのが一般的ですが、こちらは扉や壁で仕切られていていない分、
トイレまでの移動が最少動作での最短距離!
ご主人様にとっても、お手伝いをするご家族にとっても、すごく便利そうです。
ご主人様のプライバシーが気になるかもしれませんが、先程ご紹介した扉で仕切ればプライバシーも守られます。
それでももし気になるようであれば、天井にレールを付けてカーテンで仕切る案もあるそうです。
目隠し兼手洗い場を担う壁の手前には、空間を利用してちょっとした収納スペースが設けられています。
客間
2階のご家族やお客様の為のお部屋。
いずれも紀州材の檜をふんだんに使った木の香りが漂う落ち着いた空間です。
大容量のクローゼットも完備。
こちらは布団など大きいものを収納しやすい押入れタイプ。
そしてこちらは衣類などを収納しやすいクローゼットタイプ。
棚は可動式で高さを自由に調節できます。
ハンガーもたくさん掛けられます。
どちらもとにかく大容量でたくさん収納できそうです◎
そして、こちらも1階同様大きな扉で仕切られていますが、開けるとさらに広々。
使い方によって扉を閉めたり、開けて広々と使ったり。
大きな収納が付いているので、より広くお部屋をお使いいただけるのではないでしょうか。
さて、後編が随分と遅くなってしまいましたが…
これで一通りご紹介させていただきました。
お引渡し後、ご家族様より「とても使い易くて快適みたいだよ!」と仰っていただきました。
作り手にとって、こんなに嬉しいことはありません。
お施主様にとって少しでも使い易く、快適に、気持ち良く過ごしていただける家が出来上がり、
私たちも嬉しい限りです。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。