建築ブログBLOG
こんにちは、代表の倉谷です。
三重県の高速道路も桜が満開でした。(4月1日の話)
というのも現在、三重県津市にて倉谷建築の三重支店を改装中なのです。
もう去年から何度この道を走った事か!!
新宮市での新築現場等もございますので、合間合間に工事を進めていたのですが、今週末に第1期工事が完成致しました。
第1期工事とは、とにかく出張部屋を作るという事。
キッチン、シャワーユニット、職人さんも寝れる2段ベッド、などゲストハウスもどきの出張部屋を作っていたのですが、全て完成しました。
では、なぜ三重支店??と思われる方も多いと思いますので、今回は三重支店をするに至った経緯をお話させて頂きます。
理由は大きく3つ
1、新宮市の過疎化問題
20年後の新宮市の人口は2万人を割り、男性に至っては約8000人になる、という統計が出ています。
主に家を建てるであろう20、30代はそのうち約700人。
この中で家を建てる世帯が半分と仮定しても300世帯と試算しました。
もちろん個人的な安易な試算ですので確証はありませんが、厳しい社会になることは間違いなく予想されます。
20年後というと、弊社職人もまだ21歳という若さですので、20年後は41歳です。
私自身も57歳とまだ現役で頑張らないといけない歳でもあります。
そこで三重県に目を向けるきっかけとなりました。
松坂市、津市、鈴鹿市、四日市市で100万人都市と言われています。
いまの内から三重県でも拠点をかまえて切磋琢磨する事で、いつか10年後20年後に助けられる時が来るのではないか。
そんな期待を込めて決断したのが1つ目の理由です。
2、一枚板、家具事業の発展
弊社では2017年に家具事業、杢美ーMOKUHARUーをスタートさせました。
先代が集めていた一枚板に、僕の趣味が一致し杢美と銘を打ちました。
しばらくは趣味程度で合間合間に始めていましたが、そこに専属で女性スタッフを配置しました。
その子のやる気と頑張りに可能性を感じ、今では専属の職人と女性スタッフ2名で頑張っています。
この3人のやる気をみて、杢美の法人化を決意し、2021年10月27日に株式会社杢美へと法人化いたしました。
やはり家具や小物はできるだけ多くの人に実際に見て頂くことが重要で、三重県の県庁所在地である津市にてそういう場を設けたいと思ったのが第2の理由です。
3、自分自身も仕事にワクワクしていたい
人生の内、仕事に関わる時間というのが半分以上も占め、経営者なら尚の事多くの時間、仕事に向き合っています。
その時間を費やすなら、常にワクワクと楽しみとやりがいを持って仕事がしたいと思っています。
それは弊社で働いてくれている従業員さんに対しても同じで『仕事と趣味の境界を無くす』ということが、ここで働いてくれている子に向けた私自身の目標でもあります。
まずは自分が楽しいと思っていないといけないので、今回の三重県の挑戦が第3の理由です。
上記の3つが今回の三重支店における大きな理由です。
和歌山県の陸の孤島と呼ばれる新宮市で生まれ、家業を継がせてもらった身として、過疎化も含めたこの現状は仕方のないもの。
環境の責任にせず、自分自身の信念と、一緒に頑張ってくれる仲間と切磋琢磨し、やりがいと楽しみを持ってやっていければと思っています。
三重支店が完成した際にはどうぞお立ち寄りください。
ここにひとまず、出張部屋の完成写真を添えさせて頂きます。
まずは仕事部屋兼寝室8~10畳ほど部屋ですが、新宮の事務所とデータを共有できるようにしました。
もうすぐ開通!!
扉を開けると
隣はキッチンです。
ツールボックスのステンレスキッチンを採用
照明とクロスは従業員の子が必死に選んでくれました。
先ほど奥にチラッと見えていた部屋が職人さんたちがこちらに来たことを想定した2段ベッドの個室。
ゲストハウスもどきです。笑
上は紀州材のヒノキで作ったベッド。
もちろんシャワー室も完備しています。
グレーの扉の奥はトイレ(神谷コーポレーションのフルハイトドアを採用)
トイレは便器内が泡立つアラウーノを採用
以上が出張部屋の全貌です。
完全に宿泊できるようになったのでかれこれトータル7泊くらい致しました。
ただし1F、2F、3Fはまだまだ解体中。
1F
2F
3F
さてここからの2期工事は現地の職人さんで施工していただきます。
本来なら地元の職人さんにして頂きたいところですが、お待たせしてしまっているお客様もいてるので、ひっぱるわけにはいかず新宮での工事を第一優先にこちらもぼちぼちと進めていければと思っています。
三重県津市にお越しの際は是非お立ち寄りください。そしてお泊りください。笑
最後までお付き合い頂きありがとうございました。